注目業界動向

2021年1月の注目業界動向

2021年2月2日

三菱、東芝、日立、オーチス、フジテックのメーカー系エレベーター保守会社5社が約90%の市場シェアを握る日本のエレベーター保守業界の中で、唯一上場している独立系のジャパンエレベーターサービスホールディングス(JES)が順調に業績を伸ばしている。

最近の傾向

 JESは「ジャパンエレベーターサービス」として1994年に設立。2015年に「ジャパンエレベーターサービスホールディングス」に商号変更し、2017年に東証マザーズ、18年には東証一部に上場。売上高213億円、保守契約台数は約6万800台と成長し続けている。「圧倒的な価格競争力」、「メーカー系メンテナンス会社と遜色無い技術力」、「東証1部上場以降、他の独立系メンテナンス会社に追随を許さない社会的認知度」を強みに、M&A 意欲が旺盛だ。2018年にO2O型サービスベンチャーのINFORICH(東京)に出資したほか、2020年にはセイコーエレベーター(東京、保守管理台数約800台)、NSエレベータ(京都府向日市、同約750台)、三好エレベータ(高松市、同約1800台)、コスモジャパン(青森県八戸市、同約400台)、関西エレベーター(大阪市)、長野エレベーター(長野県松本市)など同業を相次ぎ買収し、事業基盤の拡大を図っている。

建物になくてはならないのがエレベーター。コロナの影響を受けて、経費節減のために保守料金を削減したいビルオーナーは増えている。今年もJESのM&Aを活用した営業地域拡大の動きに要注目だ。

(五頭 英明)





※本記事は株式会社レコフデータより提供を受けています。


出所:株式会社レコフデータ MARR Online[マーケットを読む ~今月のM&A状況~] (2021年3月号)より