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2022年3月のM&A状況

2022年4月4日

横浜ゴム、スウェーデンの農機タイヤ買収

3月のM&A市場では、IN-OUTで、横浜ゴムがスウェーデンの農機・産業用タイヤメーカーのトレルボルグ・ホイール・システムズを約2672億円で買収する。


IN-INでは、インフロニア・ホールディングスが、東洋建設をTOBにより買収する。

OUT-INでは、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、投資運用業の三菱商事・ユービーエス・リアルティを買収する。


3月は450件

 

3月の件数は450件で、過去最多を記録した前年同月の468件から18件、3.8%減少した。

マーケット別ではIN-IN362件、前年同月比2.7%減、IN-OUT49件、同15.5%減。

OUT-INは39件で同2.6%増加した(表1参照)。金額は9972億円、前年同月比48.0%減少した。金額トップは、横浜ゴムによるスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズの買収で、約2672億円。(表2参照)。


※IN-IN(イン・イン):日本企業同士のM&Aをいう。

※IN-OUT(イン・アウト):日本企業による外国企業へのM&Aをいう。 一般的には、アウトバウンドM&Aともいう。

※OUT-IN(アウト・イン):外国企業による日本企業へのM&Aをいう。一般的には、インバウンドM&Aともいう。

※当事者とは、
合併では存続会社を当事者1とし、相手側を当事者2とする。新設合併や株式移転による完全親会社設立では、会計処理で取得企業になる側を当事者1とする。
買収、資本参加、出資拡大では株式の取得側を当事者1とする。対象企業を当事者2とする。
事業譲渡では、資産などの取得者を当事者1とし、相手側を当事者2とする。既存事業の統合では、事業規模の上位の企業を当事者1とする。

出所:株式会社レコフデータ MARR Online
    [マーケットを読む ~今月のM&A状況~] (2022年5月号)より