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2021年7月のM&A状況

2021年8月3日

フォートレス、英4位スーパーを買収

7月のM&A市場では、IN-OUTで、ソフトバンクグループの米子会社のフォートレス・インベストメント・グループが英スーパーマーケット4位のウィリアム・モリソン・スーパーマーケッツを買収する。IN-INでは、サカイオーベックスがMBOにより再び非上場化を目指す。2月に続くチャレンジとなる。OUT-INでは、米グーグル・インターナショナルが、ベンチャーのpringを買収する。




7月は345件


7月の件数は345件で、前年同月比40件、13.1%増加した。

マーケット別では、IN-IN272件、前年同月比10.1%増、IN-OUT46件、同2.2%増、OUT-IN27件、同107.7%増と、いずれのマーケットも増加した(表1参照)。

金額は2兆289億円で、前年同月比643.2%増。金額トップは、フォートレス・インベストメント・グループによる英ウィリアム・モリソン・スーパーマーケッツ(モリソンズ)の買収で約9940億円(表2参照)。

1-7月の累計件数は2473件で前年同期比16.4%増、金額は10兆4418億円、同217.9%増と、件数、金額ともに前年同期を上回った。








※IN-IN(イン・イン):日本企業同士のM&Aをいう。

※IN-OUT(イン・アウト):日本企業による外国企業へのM&Aをいう。 一般的には、アウトバウンドM&Aともいう。

※OUT-IN(アウト・イン):外国企業による日本企業へのM&Aをいう。一般的には、インバウンドM&Aともいう。

※当事者とは、
合併では存続会社を当事者1とし、相手側を当事者2とする。新設合併や株式移転による完全親会社設立では、会計処理で取得企業になる側を当事者1とする。
買収、資本参加、出資拡大では株式の取得側を当事者1とする。対象企業を当事者2とする。
事業譲渡では、資産などの取得者を当事者1とし、相手側を当事者2とする。既存事業の統合では、事業規模の上位の企業を当事者1とする。


出所:株式会社レコフデータ MARR Online[マーケットを読む ~今月のM&A状況~] (2021年9月号)より