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2021年6月のM&A状況

2021年7月2日

三菱HC、海上コンテナリース世界大手を買収

6月のM&A市場では、IN-OUTで、三菱HCキャピタルが、海上コンテナリース世界大手の米CAIインターナショナルを1219億円で買収する。IN-INでは、ポラリス・キャピタル・グループが、昭和電工の孫会社の昭和電工マテリアルズからプリント配線板事業を買収する。OUT-INでは、AGCが米カーディナルに北米建築用ガラス事業を売却する。

 


6月は320件


6月の件数は320件で、前年同月比33件、11.5%増加した。


マーケット別ではIN-INが244件、前年同月比6.6%増、IN-OUTが51件、同34.2%増、OUT-INが25件、同25.0%増と、いずれのマーケットも増加した(表1参照)。

金額は4730億円、前年同月比0.2%減少した。金額トップは、三菱HCキャピタルによる海上コンテナリースの米CAIインターナショナルの買収で約1219億1400万円(表2参照)。

1-6月の累計件数は2128件、前年同期比16.9%増、金額は8兆4073億円、同177.6%増。






※IN-IN(イン・イン):日本企業同士のM&Aをいう。

※IN-OUT(イン・アウト):日本企業による外国企業へのM&Aをいう。 一般的には、アウトバウンドM&Aともいう。

※OUT-IN(アウト・イン):外国企業による日本企業へのM&Aをいう。一般的には、インバウンドM&Aともいう。

※当事者とは、
合併では存続会社を当事者1とし、相手側を当事者2とする。新設合併や株式移転による完全親会社設立では、会計処理で取得企業になる側を当事者1とする。
買収、資本参加、出資拡大では株式の取得側を当事者1とする。対象企業を当事者2とする。
事業譲渡では、資産などの取得者を当事者1とし、相手側を当事者2とする。既存事業の統合では、事業規模の上位の企業を当事者1とする。


出所:株式会社レコフデータ MARR Online[マーケットを読む ~今月のM&A状況~] (2021年8月号)より