MARR Online全国・地域別M&A

2023年6月の全国・地域別M&A

2023年7月11日

2023年6月は、「九州・沖縄」で買い手、売り手ともに前年同月比増
47都道府県に本社を置く日本企業が2023年6月に実施(発表)したM&A件数を全国6ブロック別(地方別)にまとめ、それぞれ買い手(当事者1)、売り手(当事者2)別に集計し、前年同月と比較してみると、全体では、買い手が261件、売り手が238件でそれぞれ9.7%減、10.9%減となった。ブロック別では、「九州・沖縄」で買い手・売り手ともに増加した。「北海道・東北」、「北陸・中部」、「近畿」では、買い手・売り手ともに減少した(図表1)。

1-6月の累計を前年同期と比較してみると、全体では、買い手が1682件、売り手が1538件でそれぞれ12.8%、16.6%減少した。

東京都に本社を置く企業の案件は、1-3月では買い手・売り手ともに減少した。4-5月では、買い手が増加に転じ、売り手は減少していたが、6月は買い手が減少し、売り手が増加に転じている(図表2)。




※IN-IN(イン・イン):日本企業同士のM&Aをいう。

※IN-OUT(イン・アウト):日本企業による外国企業へのM&Aをいう。 一般的には、アウトバウンドM&Aともいう。

※OUT-IN(アウト・イン):外国企業による日本企業へのM&Aをいう。一般的には、インバウンドM&Aともいう。

※当事者とは・・・
合併では存続会社を当事者1とし、相手側を当事者2とする。新設合併や株式移転による完全親会社設立では、会計処理で取得企業になる側を当事者1とする。
買収、資本参加、出資拡大では株式の取得側を当事者1とする。対象企業を当事者2とする。
事業譲渡では、資産などの取得者を当事者1とし、相手側を当事者2とする。既存事業の統合では、事業規模の上位の企業を当事者1とする。


出所:株式会社レコフデータ MARR Online 「地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~」(2023年8月号)より