MARR Onlineマーケットを読む

2022年2月のM&A状況

2022年3月2日

オムロン、JMDCと資本業務提携

2月のM&A市場では、IN-INで、オムロンが、医療ビッグデータのJMDCと資本業務提携した。約1118億円で33%の株式を取得した。


IN-OUTでは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、ゲーム開発会社の米バンジーを買収する。金額は約4140億円。

OUT-INでは、東芝が、東芝キヤリアの株式を合弁相手の米キヤリア・グローバルに1000億円で売却する。


2月は353件

 

2月の件数は353件で、前年同月比23件、7.0%の増加となった。

マーケット別ではIN-INが278件、前年同月比6.9%増、OUT-INが27件、同22.7%増加した。IN-OUTは48件で同数だった(表1参照)。

金額は1兆1777億円、前年同月比25.6%減少した。金額トップは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントによるゲーム開発会社の米バンジーの買収で、約4140億円(表2参照)。


※IN-IN(イン・イン):日本企業同士のM&Aをいう。

※IN-OUT(イン・アウト):日本企業による外国企業へのM&Aをいう。 一般的には、アウトバウンドM&Aともいう。

※OUT-IN(アウト・イン):外国企業による日本企業へのM&Aをいう。一般的には、インバウンドM&Aともいう。

※当事者とは、
合併では存続会社を当事者1とし、相手側を当事者2とする。新設合併や株式移転による完全親会社設立では、会計処理で取得企業になる側を当事者1とする。
買収、資本参加、出資拡大では株式の取得側を当事者1とする。対象企業を当事者2とする。
事業譲渡では、資産などの取得者を当事者1とし、相手側を当事者2とする。既存事業の統合では、事業規模の上位の企業を当事者1とする。

出所:株式会社レコフデータ MARR Online
    [マーケットを読む ~今月のM&A状況~] (2022年4月号)より